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​「少女地獄」夢野久作(角川文庫)読んでみた。

パッと見、オカッパ頭の女の子が
「いっぺん死んでみる?」
って言ってみたりする、アレの方を想像しちゃうタイトルです。

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閻魔あいって提案が下手だよねw

 

以前この人の「キチガイ地獄」と「ドグラマグラ」を読んだことがあって、何となく買ってみました。
多分青空文庫にもあるだろうから、電子書籍でなら無料で読めたと思います。

 

内容はあんまり覚えてないんだけど、ドグラマグラは記憶喪失で精神病院?に収容されている男が、段々と真相に近付いていくような話だったかな?


とにかく二作品とも中心人物が狂ってまして、この少女地獄も、モレなくそんな人が中心となる短編集となっています。

 

他、今回は触れませんが同書籍には
「童貞」「けむりを吐かぬ煙突」「女抗主」って短編も収録されています。

 


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■あらすじ紹介
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「何でも無い」
耳鼻科医・臼杵の前に現れた姫草ユリ子。
看護婦としてとても優秀な彼女には、実は虚言癖があった。

 

それが段々と周りの人達にバレてしまい大事になる。

その後、臼杵の前から姿を消した彼女から自殺をしたという手紙が届く。

 


「殺人リレー」
バスガイド・月山艶子は同じ会社の運転手・新高竜夫から求婚され、内縁の妻となる。


その直後に艶子の親友・松浦ミキ子から手紙で「新高は結婚詐欺師で殺人者」であることを知らされる。
命の危険を感じた艶子は、親友で別の会社のバスガイド・友成トミ子に「自分は殺されるかも知れない」と手紙を出す。

 

数日後、艶子は本当に死んでしまう。

 

その後、トミ子の会社に運転手として新高が配属される。
新高はトミ子にも求婚し、トミ子も新高に惹かれていってしまう。

 


「火星の女」
県立女学校で火災事件が起き、現場から女性の黒焦げ死体が発見された。
その後、校長の発狂・失踪、女教師の自殺、書記の大金持ち逃げなどが起こる。

 

捜査が進むにつれ、他殺だと思われていた焼死体は自殺だったことが判明。
遺書が発見されたことで、迷宮入りとなっていた事件の事実が次々と明らかになっていった。

 


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■読んでみた
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多分「少女地獄」=「何でも無い」って一般認識されるくらい「何でも無い」がメイン扱いされています。
この「何でも無い」は昔何処かで読んだようで、途中から「あれ?この話知ってる」ってなりました。

 

冒頭から中心人物である耳鼻科医・臼杵の書いた手紙から入りまして、全編が一通の手紙になっています。


ユリ子の周囲の人々が、ユリ子の虚言癖によって被害を受けるわけですが、ユリ子も自身の虚言癖によって追い詰められていきます。

ただ、ユリ子は周囲の人々から愛されていて、臼杵の手紙でも「可憐な少女」として好感的に表現されています。


憎まれるはユリ子ではなくて、もはや病気といえるその虚言癖なんでしょうね。

 


「殺人リレー」においてはあらすじだけ見ると結婚詐欺師で艶子を殺したと思われる新高が狂人のように思えますが、読み進めるとトミ子の方がもっとイッチャッテるぅー♩フゥ〜♩って思いましたw
(殺人狂的な意味ではなくて、狂気の愛ってカンジ。)

 

なんか「何でも無い」に比べてストーリーが粗くてページ稼ぎとしてやっつけで書いたんじゃないか?wとか思うくらいなんですが、雰囲気が好みで三編の中では一番好き。


なんとなく、女性◯身とかでマンガ化されたものが載ってそうな気がする。

 


「火星の女」は、一番悪いのは少女ではなくてオッさんなので「おじさん地獄」(なんだかノホホンとしてるなw)でも良かったかも知れないんですが、少女のトビ具合が他の二編より更に激しいカンジです。

 

なんとなく三編ともそうなんだけど、この「火星の女」一番マンガとかアニメにしやすそうな気がする。
最近ダンガンロンパのアニメを見たからそう思うだけなんかな?笑

 

何故か「火星の女」と呼ばれる甘川歌枝のビジュアルがキチンとした冬のセーラー服を着た、江ノ島循子(ダンガンロンパのキャラクター)で固定されてしまってますw

 


ちなみにWikipediaによると、夢野久作ってのは福岡の方言で
「夢想家、夢ばかり見る変人」
という意味らしく、つい
「あーなーる」
って呟いてしまいましたw

 

そんなWikipediaに紹介されていた派生作品リストには、
「脳Rギュル ふかふかヘッドと少女ギゴク」(佐藤大)
ってのが載っていて、すっげー気になったw

漫画なのかな?この前ブック◯フで買った本が数冊溜まってるのですが、消化したら探してみようかな。

 


ぢゃ。